ことぱ舎では、「読むこと」「書くこと」のふたつの要素を軸に国語指導を行います。一方を学ぶことがもう一方の力にもつながるため、どちらもおろそかにすることなく育てていくことを目指します。そして、読み、書くためにまず必要になるのは知識です。どんなにおもしろい文章でも、知らない言葉だらけなら読むことはできませんし、自分が書く言葉の意味を正確に理解していなければ、読んだ相手には誤解が生まれます。基礎的なところからコツコツと積みあげていくことが大切です。
国語指導をしていると、「読めていると思っているものが、本当は読めていない」という状態にあることが多々あります。まずはそのことに気がついてもらった上で、「読める」とはこういうことなのだ! という発見をひとつひとつ重ねていくことが、言葉を好きになり、言葉の力をつけていく第一歩になります。
「書くこと」では、講師が詩人として活動し、各地で詩の創作ワークショップなどを行ってきた経験を活かして、ひとりひとり異なる創造性を育てていきます。
「書く」以前には必ず、「感じる」「考える」ことがあります。実際の指導では、「なにを、どのように書こうとしているのか」に対話的にフォーカスしていきます。そうすることで、それ以前にある「どう感じ、どう考えているのか」について大切に語る時間を持つことができます。自分が感じたり考えたりしていることが尊重され、かつそれを自分の力で表現できると思えることは、お子さんが感じ、考えつづけていくための自尊心につながります。なにより、「自分にこんなものが書けた!」という経験は、他に替えがたい大きな喜びです。
書く・読む力は、他の科目の学習でも欠かせません。どの科目も、ある程度のレベルになれば国語力が要求されます。英語の入試問題も、問いの内容が高度になったり、英語の文章自体が抽象的な内容になれば、そこで問われるのは英語力だけではなく国語力でもあるのです。それだけでなく、複雑な現実の問題にしなやかに根気強く向き合うために、かならず役に立つ能力だと考えています。